【コラム】15年前の世界大会(荒牧)

こんにちは、JYYFの荒牧です。

今年の世界大会は日本で初めての開催ということで、ヨーヨーを長く続けている人の中にも「今年初めて世界大会に参加する」という人は多いんじゃないかと思います。
「世界大会」という響きだけでワクワクするもので、自分も含め、何度も世界大会に参加している人でも楽しみな一大イベントです。

僕が初めて参加した世界大会は2000年、アメリカのフロリダ州オーランドでの大会でした。ユニバーサルスタジオ内で開催され、後にも先にもテーマパーク内で行われたのはこの年だけ。
日本では第一次ハイパーヨーヨーブームが終息し、冬の時代と呼ばれる時期の入り口の頃。
世界ではインターネットが普及し始めたおかげで、世界中のヨーヨー人同士が国境を越えて繋がりやすくなってきた頃。
競技面では花形部門が2Aから1Aに徐々に代わり始め、1A、2A以外のスタイルがたくさん誕生し、新時代の幕開けを感じさせる何かがありました。
僕個人的なことで言えば、ツーハンドトラピーズを披露したいがために2A部門に出場したり。(X部門の存在を知らなかったため両手の部門でということで2A部門にエントリー)

そんな2000年…
ふと振り返ると、今から15年も前なんですね。

実は当時の写真が手元にありまして、良い機会なので掲載します!

2000年ヨーヨー世界大会

↑これがステージ。

フロリダの暑い日差しの下、屋外にテント立てただけのステージ。
選手は湿気と風の影響を受けまくり!
「こういう所でこそ真の腕が試されるのか…」と、なぜか逆に燃えてたのを覚えてます(笑)

ステージと物販ブース以外はテントもないので、観客・ジャッジ・撮影班等は、灼熱の太陽を浴びながら見続けるという、なかなか過酷な状況でした。
野外フェスで音楽を聴くなら良いけど、ヨーヨーの大会をやる環境としてはだいぶハードですね。
今では考えられない状況だけど、そんな状況を見越して練習したり、対策練ったり、暑いからアイス食べながら観戦したり(笑)…大変なのも込みで楽しんでいましたね。

 

もっと考えられないのが、予選。

2000年ヨーヨー世界大会

↑これが予選の風景。屋根も無い!

当時の予選は、あらかじめ決められたトリックを行う規定トリック形式が一般的で、世界大会で予選からフリースタイルをするようになったのは2007年以降なんです。予選がフリースタイルじゃないということ自体が考えられないという人もいるかもしれませんね。

そんな予選を青空の下…もちろん天候にも左右されます。
フロリダはスコールと呼ばれる夕立が頻繁にあるので、僕が予選やってる最中にも雨に降られて大変でした。湿気がどうとかいう以前に、服もヨーヨーもストリングもビショビショ…なんて、本当に今じゃ考えられない状況ですが、それもこれも今となっては良い思い出です。

(なお、今年の世界大会は屋内なのでご安心ください!(笑))

時代と共に世界大会も少しずつ変わっていき、「あの年の世界大会が良かった」、「いや、この年が良かった」と、十人十色違うとは思いますが、初めて自分が実際に参加した世界大会は、強く印象に残ると思います。

僕の中では「今じゃ考えられない状況」こそが、2000年世界大会での思い出として一番印象に残っていて、参加して良かったなーと思える部分でもあります。

今年の世界大会は初の日本開催。
つまり「日本で開催される世界大会」は、全員が初参加です。
きっと強く印象に残る楽しい思い出がたくさん出来るはず!

皆さん、楽しむ準備はできてますか?

 

最後に、2000年世界大会のクリップビデオを貼っておきます!

https://www.youtube.com/watch?v=FipUn2EOnvc

↑今年ジャッジとしても来日するドイツの重鎮Markus Springer氏が制作したクリップビデオ。この年はアメリカと日本以外にもドイツから数名世界大会に参加していて、後半上半身裸でヨーヨーやっているのがドイツのDennis Schleussner氏。彼が撮影したビデオをMarkus氏が編集・公開していました。ちなみに、Dennis氏はこの翌年1A部門で3位入賞しています。

 

↑アメリカのヨーヨー動画サイト「セクターY」制作のクリップビデオ。会場以外に屋内で撮影されてるシーンが出てきますが、これはほぼ全て公式ホテルで撮られたもの。楽しかった思い出のひとつに、「世界中のヨーヨーフリークが同じホテルに泊まってる」というのもあります。ちょっと売店行けばその辺でトリック教えあってたり、朝食に行けばパンを食べながらコレクション談義してる人たちがいたり。文字通り、寝ても覚めてもヨーヨーという夢のような数日間でした。

というわけで、公式ホテルは本当にオススメなので、宿泊場所まだ決めてない人は検討してみてください。

オフィシャルホテル
http://www.tokyo15.com/event/hotel

オフィシャルカプセルホテル(男性限定)
http://www.tokyo15.com/event/capsulehotel